Care: Troubleshooting 7

Care: Troubleshooting 7

トラブルシューティング7:目立つところに引っかき傷が付いてしまった!

トラブルシューティング7目立つところに
引っかき傷が付いてしまった!

2011年発行 「日本の革 4号」より

何度も繰り返せば
深めの傷にも有効

レザー好きにとっては傷も〝味わい〞のうち。とはいえ目立つ場所に付いてしまったものや自分的に気になるものはメインテナンスで解消を。
谷脇さんに教えていただいた方法は驚くほど手軽で簡単。傷の周辺にクリームやローションを馴染ませ、その後、乾拭きするだけでOKなのだ。この作業を何度か繰り返すことで、深めの傷にも対応できる。また、もともと油分の多いオイルドレザーなら、乾拭きだけでも傷が消えてしまうという。
ちなみに、傷を未然に防ぐには「レザー用クリームでの定期的なお手入れが何より大切」と谷脇さん。適度に保湿された状態をキープすることが、傷防止につながるのだ。

いい具合にエイジングしたレザーに、ショッキングな引っかき傷が…。白く浮いてしまって目立つため、なんとか修復したいところ。底のコーナーにできた擦り傷も気になる。

Step 1. まずは汚れを落とす

汚れが付いたままクリームを塗ると汚れを広げてしまう恐れがあるので、表面を清潔にしておく。プラスチック消しゴムを使い、力を入れず軽く動かして汚れをオフ!

Step 2. クリームは一度布に取る

クリームは直に革に塗るのではなく、一度布に取る。一回の使用量の目安はパール一個分程度。また、布が硬いと革に傷を付ける原因になるので、柔らかい布を用意する。

Step 3. 布にクリームを揉み込む

布に取ったクリームは、指先で揉み込むようにして馴染ませる。このひと手間を加えることで、自然とクリームを薄く均一に伸ばすことができ、塗りムラを防げる。

Step 4. 傷にクリームを馴染ませる

くるくると小さな円を描くイメージで、傷にクリームを馴染ませていく。傷が目立たなくなったら、傷の周辺も含め全体的にクリームを塗り込み、色ムラをぼかしていく。

Step 5. 深い傷には油分を多めに

コーナー部分の擦り傷など、ハードな傷には油分の多いローションを馴染ませると効果的。クリームのときと同様に、ローションは一度布に取り、揉み込んでから塗布する。

Step 6. 乾拭きで仕上げる

きれいな布で乾拭きし、余分な油分を落とす。まだ傷が気になるようなら、さらに薄くクリームを塗って、乾拭き…という作業を何度か繰り返すと徐々に目立たなくなる。

Step 7.

気になっていた大きな傷が、まるで手品のようにキレイに!傷のある部分だけでなく、全体的にクリームを塗り広げたことで、色ムラなく仕上げることができた。

傷を修復するケアグッズ

1.傷のケアに欠かせないレザー用クリーム。gentenオリジナルのデリケートクリーム(55g/¥840)は、羊の皮脂分泌物であるラノリンを主成分としており、サラッとした仕上がり。
2.クリームやローションなどを塗る際には、不要になった肌着などを使用する。
3.汚れ落としに役立つ消しゴム。
4.深い傷には、油分が多めのローションタイプを使うと効果的。

クリームをべったり塗ってしまうと
色ムラやシミを引き起こす原因に!

なんとなく「クリームはたっぷり使ったほうが効果がありそう」と思いがちだが、実はこれはNG。一点に集中して塗ってしまうとシミになる可能性も…。クリームを塗る際は“薄く、均一に”が鉄則。パール大のクリームを布によく揉み込んでから塗るのがおすすめだ。