Creative: Ponte

Creative: Ponte

ポンテ:つくり手から使い手へ ぬくもりを届ける革小物

ポンテつくり手から使い手へ
ぬくもりを届ける革小物

Ponteの革小物には、温かな表情がある。
それはきっと、“ある想い”が込められているから。
その想いを伝えるために、職人は使い手とのフェイストゥーフェイスのやり取りを今日も行う。

2015年発行 「日本の革 8号」より

岡山県総社市内の、とある道の角に「Ponte(ポンテ)」はある。イタリア語で“架け橋”を意味するそのお店の中に入ると、財布からバッグまでさまざまな革小物が品よく並んでいる。「いらっしゃいませ」と声をかけてくれるのは、お店を営む横山健司さん、佳世さんご夫婦だ。評判は広告を出さずとも口コミで広がり、今では県外からもお客さんが買い求めにやってくるほど。
「お客さんの顔を思い浮かべながらつくっています」と語る二人の革小物は、お客さんから受注して制作する、オーダーメイドの形式をとっている。フルオーダーと、サンプルを元にしたセミオーダーも可能で、革の種類、糸やファスナーの色、刻印などを、相談しながら決めることができる。このようにお客さんとのコミュニケーションを重視する背景には、ある想いがあると健司さんは言う。
「革は動物の命を頂いてできたもの。動物への感謝と敬意を大切にしたい」だからこそ、お客さん一人ひとりと直接向き合い、長く使ってもらえるような商品づくりを行う。命を使い手につなぐ“架け橋”となるべく――。

サンプル商品の展示と作業場を兼ね備えた店内。

カバンやカメラストラップなどもオーダー可能。

カラフルな革小物たち。動物たちの生きた証として、傷やシワはあえて残している。

縫製用の糸のカラーは14色から選ぶことができる。

革はヌメ革、オイルレザー、ソフトレザーなど様々な革が揃う。

店内のミシン台や革漉き機を使って、一つひとつ制作していく。壁には今まで来店したお客さんの写真が。