リーガル | Japan Leather Guide(ジャパンレザーガイド)

Products: REGAL

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リーガル:多くの男性に愛される、日本の革靴文化を支えてきた老舗

リーガル多くの男性に愛される、
日本の革靴文化を支えてきた老舗

日本の革靴文化を牽引してきたリーガル。
2021年には日本上陸60周年を迎えたが、同ブランドを手がける株式会社リーガルコーポレーションは、なんと今年で設立120周年と1世紀以上の歴史がある。日本におけるリーガルブランドの歴史のはじまりは、米国ブラウン社(現クラレス社)と日本製靴株式会社(現リーガルコーポレーション)が、1961年に技術導入契約を結んだことから。ブラウン社から送られてきた木型をもとに研究を重ね、1962年には初となるリーガルの発表会が開催された。革靴は流行とはあまり関係がないイメージがあるかもしれないが、同ブランドは違う。第一次アイビーブームのときに、ヴァンヂャケットとダブルネームで発売されたヴァンリーガル。1960年代に席巻したみゆき族から絶大な支持を集め、当時の若者たちの憧れ的ブランドとなっていった。その後も日本のファッション史とともに、その足元を彩ったのはいつもリーガル。革靴にファッション性をもたせた立役者といっても過言ではない。

リーガルは長い歴史のなかで、常に日本人の足型やライフスタイルの変化に対応し、品質重視のモノづくりに徹している。現在はスニーカーなどのカジュアル靴にもジャンルを広げているが、ブランドの骨格となっているのは今も変わらず革靴だ。なかでもグッドイヤーウェルト式製法やセミマッケイ式製法などを採用したフォーマルなモデルは、新潟県と岩手県にある3つの自社工場で生産。各工程には驚くほど人の手が加わっており、長い歴史で培われた熟練の技術を存分に堪能できる。また、資材メーカーやタンナーなど、日本のモノづくりとタッグを組んでつくられているというのも特筆すべきところ。それでいて革新的な技術や新素材に対する姿勢は柔軟だ。

たとえば、インソールとアウトソールの間に入れるクッション材。グッドイヤーウェルト式製法は時間をかけて足に馴染んでいくコルクを使うことが多いが、短時間で足に馴染んで足裏を包み込むような柔らかさを実現するオーソライトを使用したモデルなども開発している。質実剛健なつくりはそのままに、履き心地などは時代とともにアップデートさせているのだ。それもリーガルが長く愛されている理由でもある。

リーガルの革靴を支えているフィッティングの要といえば、シリーズ毎に開発や改良を重ねた木型だろう。保有する木型の数は把握できないほど膨大になるが、なかには50年以上ベースとして使われているモノもあり、日本人の足型の変化に合わせて改良を加えている。大切に保管されている木型には実際に改良を加えた形跡が残っており、脈々と引き継がれた木型が、いかに愛されてきたか見てとれる。

スニーカーから正統派の革靴、さらには本格的なビスポークまで幅広く手がけているリーガル。最近は働き方やビジネススタイルも変わってきていることから、オン・オフ兼用で使える革靴の開発にも力を入れている。クラシックなデザインをベースに、昨今のトレンドも踏まえたボリューム感やラウンド気味のトゥなど、より革靴が身近に感じられるラインナップ。ライフスタイルが多様化した現代にもふさわしく、しばらく革靴から遠ざかっていた人も、その魅力に改めて知るきっかけにもなってくれるはずだ。そんな柔軟な姿勢でお客様と寄り添うリーガルは、いつの時代も足元を彩ってくれる。

クラシックと今どき感を
センスよく融合した新コレクション

2022年春夏にデビューした「ニュークラシック」コレクション。「変わらないことの価値、変わることの価値」をキーワードに、新しい時代のクラシックを提案している。カジュアルにも履ける「カントリー」のプレーントゥは、アッパーに透明感あるツヤが特徴の牛革を使用。つま先に厚みのある木型はリッジウェイソールとも絶妙にマッチし、今っぽいボリューム感を演出する。昨今トレンドのゆったりとしたボトムスとの相性も抜群だ。カップインソールの採用や中底に栃木レザーを用いるなど、見えない部分のこだわりにも注目を。グッドイヤーウェルト式製法。


REAGL 02BL

素材
牛革
価格(税込)
¥37,400